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J-Song Stories

00年代の日本のロック・ポップをBGMにえがいた人間"熱いぜ"ストーリーです。

00’Sー09 ♪Goes On♪ 10-FEET

原がパート勤務している会社は、熊本市の隣町、大津町にある。発電機を製造し、国内はもとより、ベトナムシンガポール・タイにも輸出販売している、地場の優良企業だ。

敷地内には、平屋建ての、サッカーコート2つ分ほどの大きさの工場があり、それに隣接して、1階に従業員の更衣室と社員食堂、2階に社長室や会議室・営業室・事務室を備えた2階建ての建物がある。そして、それら2つの建物の前には、およそ100台分を収容できる駐車場が設備されている。

従業員は、約300名で、その8割が、工場で製造に携わるパート及びアルバイト社員だ。正社員のほとんどは、営業や商品開発・総務にまわり、工場に配属された正社員は、主にインストラクター的役割を担う。

 

工場に勤め始めて約半年。悪くはない。桐原はそう思っていた。いやむしろ、証券会社時代よりずっとましだ。そうも思っていた。

なにしろ勤務終了時間が来れば、そこでスパッと終わる。やり残しがあってもそこで終了だ。作業は次の担当者に引き継がれる。工場は、朝7時から夜8時まで、途中1時間の昼休みをはさみ、4時間毎に工員を入れ替え、稼働している。

そして、自分が失敗したとき、あるいは、作業に遅れが生じたとき、誰かがカバーしてくれた。老若男女。工場には様々な人たちが働いていた。茶髪の若い女の子、兼業農家の60代の男性、長髪のバンドマン、元自衛隊、主婦、大学生、・・・みんな、お互いについて深くは立ち入らないが、一つのモノを一緒になって作る、ということで繋がっていた。

そう桐原は感じていた。

 

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作詞 TAKUMA 作曲 TAKUMA

発売日 2007年 アルバム「VANDALIZE」に収録

 

 

vandalize

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Goes On

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