J-Song Stories

00年代の日本のロック・ポップをBGMにえがいた人間"熱いぜ"ストーリーです。

80’Sー26 ♪ラ・ヴィアンローズ♪ 吉川晃司

好み焼き屋の中は、ちょうど昼時、満席だった。商店街の近くには市役所があり、公務員の客も多い。店内は、入って左側に、8人が座れるL字型のカウンターがあり、右側に、カウンターと平行して、4人掛けのテーブル席が3つ並んでいる。良雄たちは、入り口から見て、奥のテーブル席にいた。テーブルの入り口側の方に、安藤聖子と徳之島明子が並んで座り、その向かいに良雄がいた。

「和代、来月のお盆にもう、東京に行っちゃうんだって」

クラス委員長の安藤聖子が、“おにき屋特製モダン焼き”を食べながら、隣の徳之島明子にそう言う。

「急なんだね」

徳之島明子がこたえる。徳之島明子は運動神経抜群だ。体育祭では毎年全校リレーのアンカーをつとめる。そんな徳之島明子が、

「良雄、今しかないよ! 告白するなら」と、目の前の良雄に、こちらは、“おにき屋特製オム焼きそば”を頬張りながら、そう言った。

「そうそう、言っちゃえ、言っちゃえ」

赤い縁取りの眼鏡をかけた安藤聖子も、けしかける。

良雄は、“豚バラとキムチのお好み焼き”を食べていた。そして、とりあえず、

 「なに言っちゃってんだよ」

そう言って、おどけてみせた。

 

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作詞 売野雅勇 作曲 大澤誉志幸

発売日 1984年 アルバム「LA VIE EN ROSE」に収録

 

 

LA VIE EN ROSE

LA VIE EN ROSE

 

 

 

LA VIE EN ROSE

LA VIE EN ROSE

  • 吉川晃司
  • ロック
  • ¥250