お好み焼きを食べ終えたあと、鬼木と良雄は、2階に上がり、鬼木の部屋で、二人それぞれ漫画を読んでいた。鬼木は、自分のベッドに仰向けになり、”少年ジャンプ”を天井に向け広げていた。良雄は、畳に体育座りをして、壁に背をもたせ、”ドカベン”を1巻からあらためて読んでいた。鬼木の部屋の南向きの窓からは、心地良い風が入りこんでいた。それに応えるように、スチールラックにのせたステレオミニコンポからは、スライダースの『Angel Duster』が流れていた。
鬼木は、良雄と同じクラスではない。理系のクラスにいる。1年生のとき、一緒のクラスだった。良雄と同じように、あまり目立つような存在ではない。だが、勉強も運動もそこそこ出来る。ちょっとやる気を出せば、もっと出来る。顔もいい。今は彼女はいないが、こちらもちょっとその気になれば、間違いなくもてる。そういうことをあえて隠しているよう感じが、鬼木にはあった。部活はしていない。良雄と同じく”帰宅部”だ。ただ、週に1回、毎週土曜日、隣の街のボクシングジムに通っていた。
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作詞 HARRY 作曲 HARRY
発売日 1985年 アルバム「天使たち」に収録
- アーティスト: THE STREET SLIDERS
- 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
- 発売日: 1995/04/01
- メディア: CD
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